基本情報†
- 企業名 : Coconut Firearms (中文 : 椰子火工)
- 本社所在地 : ルクセンブルグに登記上の本社があるらしい
- 業種 : 製造業(武器製造)
- 1975年、経営状態の悪化した巨大製造企業GAT社は、競争力を失い不採算部門となっていた軍需部門を分社化し、GAT Militaryを設立した。その後、この軍需部門会社は更に事業ごとに切り売りされたが、そのうち、輸送機材部門を母体として設立されたのが、Coconut Firearmsの前身であるGeneral Land Logistics Company(GLLC)である。GLLCは第三世界市場を開拓するなど好調で、一時はロンドン証券取引所に上場するなど順調に推移した。しかし、冷戦終結後には、軍縮に伴う調達の大幅な削減に直面し、業績が急速に悪化した。GLLCは事業の切り売りで延命を図るが、それも間もなく限界に達した。
- 経営危機に陥ったGLLCに対して、突如としてAlumina Investmentなどが出資するファンド(ここなつ投資事業組合)が買収を発表した。破綻が囁かれる中での株式公開買付は容易に進み、ファンド側は間もなく経営権を取得することに成功した。彼らの送り込んだ新経営陣は、従前、GLLCが有していた第三世界向け販路を軸とした事業の建て直しという方策を選択し、遊休していた生産設備の整理を行った。ファンド買収後のGLLCは上場を廃止し、また、Coconut Firearmsと名称を変更し、本社もルクセンブルグへと移転した。その理由は単純に税制上の理由だという。
- GLLC時代の生産設備は債務圧縮と経営再建の過程で殆どが売却されており、現在も残る工場はそう多くはない。また、近年になって航空機設計などの新事業にも参入しているが、少なくとも新たな設備投資は公になっていない。Coconut Firearmsの生産を支える設備は、現在では兵器取引規制の緩い途上国へ移転しているとされるが、実態はよくわかっていないのが現状である。
- 現在のCoconut Firearmsの組織はルクセンブルグ本社の統括オフィスの下にグローバル研究開発部門と3つの地域事業部門が存在している。すなわち、大西洋事業部門、インド洋事業部門、太平洋事業部門である。このうち、太平洋事業部門はGLLC買収後のM&Aによって獲得した事業を糾合したものであり、一つの組織となってからまだ日は浅い。香港にオフィスを置くCoconut Firearms Pacificは椰子火工とも呼ばれ、太平洋地域での販売を手がけるほか、独立したR&D部門を有するなど、他の地域部門とは異なる性質を有している。また、組織内における太平洋事業部門の特殊性は椰子火工の名を冠された製品が、他の地域議場部門の管轄地域内でも、これら地域事業部を経由せずに取引されていることからも伺える。「椰子火工」の扱う製品の一部には、ライセンス等のはっきりしない他社製品の類似品も含まれており、その背後には某国の国営企業の影すらあるという噂もある。
- また、近年の新事業のうち、特筆すべきものに、警備部門の新設が挙げられる。完全子会社であるCoconut Firearms Security Service(CFSS)は、武装した兵員のほか、多数のAPCやIFVを保有しており、私設軍隊の様相を呈している。強力な警備部門の存在は、Coconut Firearmsの生産設備が政情が不安定な地域に存在している傍証であるとする主張も存在する。
取扱製品一覧†
- 名称 : C1101 ?号自走榴弾砲
- 種別 : 15CB EE自走榴弾砲
- 機甲戦力に長距離曲射火力を付属させるために開発された自走榴弾砲。車体はSDS社製クーガー歩兵戦闘車の設計を用いている。初歩的な電子制御を搭載した台座を装備しており、プリセット目標に対する自動射撃を可能とするが、政治的理由からデータリンクによる緒言入力に対応しておらず、戦況の変化が早い昨今の低強度紛争の状況下では、動目標探知・殲滅能力の欠如が問題点として浮上している。もっとも、能力を限定したが故に、煩雑な電子装備は全てオミットされ、その分コストは低廉に抑えられている。攻城戦における長距離支援砲撃が可能な兵器として、手頃な選択肢であると言えるかもしれない。
- 入手 : DL※写真はイメージです
- 名称 : C5201 Light Weight Bomber I
- 種別 : 15CB EEストゥーカ
- 機甲戦力に対する空からの戦術火力支援のために設計された小型爆撃機。標準爆弾を5発搭載し、敵拠点のほか、行軍中の敵車両の殲滅を任務とする。政治的理由によりストゥーカに分類されているが、本来は高高度からの水平爆撃を得意としている。アナログFBWを採用した操縦系と、照準装置により、比較的容易に作戦を遂行することができる。
- 本機は前線に展開する戦術攻撃飛行隊に配備されるべく開発されたものであるが、標準爆弾5発という重量と、設計の問題から、長大な滑走距離が必要であるという問題が露見している。前線、とりわけ、敵地上軍の脅威下での運用よりも、後方の基地で戦術爆撃機として運用する方が現実的なようである。
- 名称 : C1001 Spider type3
- 種別 : 15CB 戦車
- 15CBにおける主力戦車として開発された車両。高性能ながら操縦に熟練を要する砲塔式をあえて採用せず、200K*3の主砲を前方に向けて固定搭載している。そのため、防御力と白兵戦闘能力に比べて遠距離戦や対空射撃の能力は劣悪である。基本設計は古いながらも長く使い続けられていたが、EE兵器の大量投入により時代遅れとなった。現在では機密扱いの装備を外した上で輸出向けに生産されており、輸出市場向け価格が暴落している。
- 入手 : DL※写真はイメージです
- 名称 : CA401 SSM1 2発セット
- 種別 : 15CB EEストゥーカ
- 敵策源地に対する打撃を目的に開発された地対地誘導ミサイル。政治的な理由によりストゥーカという扱いになっている。標準で2発セットであり、お得である。事前収集情報から作成されるリストより目標を選択し、発射指令を送るだけという簡単な操作が特徴である。打ち上げられた弾体はロケットモーターの燃焼停止後、誘導滑空制御される。防御構造を備えない開放型の拠点に対してはほぼ確実な命中を期待できる。
- もっとも、発射装置に防御能力は備わっておらず、敵の襲撃により容易に発射不能に陥ってしまう点が問題となっている。お徳用2本セットではあるが、ニ発目が敵の攻撃によって破損する事例が頻発しており、お得感を減退させる要因となっている。また、発射から命中まで比較的長い時間が必要なため、戦況の変化に対して機敏に対応できない点も運用上の不都合として指摘されている。それでも、安価で確実な対拠点火力であるという点に本機の価値がある。
- (追記)国際政治環境の変化により、動力付飛翔誘導兵器の規制が叫ばれる昨今、この種の兵器の生産を続けることはビジネス上のリスクを伴うことから、Coconut FirearmsはCA401の生産設備を終了すると発表した。生産設備は他用途の誘導飛翔体の製造に転用されるようである。
- 名称 : C1102 ?号自走榴弾砲
- 種別 : 15CB EE自走榴弾砲
- ?号自走榴弾砲の後継として開発された自走榴弾砲。車体設計は引き続きSDS社製クーガー歩兵戦闘車をベースとしている。砲塔制御が改良され、傾斜地など不安定な地点からも射撃が可能になったことが?号自走榴弾砲からの最大の進歩である。もっとも、能力はある程度拡充されたが、基本的な運用思想に変化はないため、対移動目標能力が殆どないなど?号自走榴弾砲の欠点もそのまま引き継いでいる。
- 名称 : C1108 Ryudahn1
- 種別 : 15PB EE自走榴弾砲
- 15PB戦への投入を前提とした155mm野戦榴弾砲である。予め作成された地図情報に基づいて拠点を自動的に照準し連続射撃を加える他、直接照準用の照準システムも備え、緊急時には接近戦も可能としている。しかしながら、形式上自走榴弾砲に分類されるものの機動力には問題が多く、壕へ出入する以上の自力移動はほぼ不可能である。尚、本製品はもともと他社で自走砲として開発されつつも放棄された砲本体に簡易な砲座を付け加えたものではないかと噂されており、砲本体の高性能と比してひどく劣る機動性を合理的に説明するものとして有力視されている。
- 入手 : DL
- 名称 : C4501 Cargo
- 種別 : 固定翼プロペラ輸送航空機
- 中型の汎用輸送機。ターボプロップエンジンに大直径のプロペラを取り付けているのが特徴である。内部容積はそれなり。基地間輸送を念頭に開発された機体だが、固定脚で頑丈なため、野戦滑走路への重量物強行輸送に用いられることもある。固定武装は皆無である。就役後、相当長期が経過しているため、新規生産は打ち切られており、第一線からは退役が進んでいる。Coconut Firearmsはこれら退役機体を再生し、販売する事業を展開している。新世代の装備群が高度にネットワーク化され、システム導入コストが高騰していることから、本社は高度な運用基盤を要求しない旧世代機市場の成長に期待を寄せている。
- 入手 : C4501-Cargo.rcd
Last-modified: 2024-08-10 (土) 20:05:49